マイクロソフトのクラウドゲーミングサービス、Project xCloudは海外で先行テストが行われています。同じくGoogle Stadiaもベータサービスが海外で開始されました。 この2つのサービスはどちらもクラウドゲーミングサービスですが、xCloudの方が優れているいくつかの要素があります。
Google Stadiaのサービス内容
Google Stadiaは現時点ではサービスを利用するのに少なくとも130ドルの投資が必要です。 早期バージョンではGoogle Stadia コントローラー、2つの無料ゲーム、3ヶ月のStadiaプレミアム(4K)ストリーミングサービスが利用できます。 ローンチタイトルは22タイトルで、コレクション拡大にはゲームを購入する必要があります。 利用できるデバイスはChromecast Ultimate、Google Pixel、コンピューターです。
Project xCloudのサービス内容
Project xCloudのサービス内容は現時点の早期バージョンでは完全無料サービスとして提供されています。 まだ4Kでのゲームプレイは出来ませんが、ゲームタイトルは50タイトルもあり、Google Stadiaの2倍のラインナップをプレイ出来ます。 Project xCloudアプリはすべてのAndroidデバイスで利用することが出来、来年にもWindows PCやその他のデバイスで利用できるようになります。
追加機能としてProject xCloudは自宅のXbox Oneからストリーミングし、持っているすべてのゲームカタログにアクセス出来ます。 またXbox Liveネットワークを利用し、Xbox OneやWindows 10のプロファイルからセーブデータも同期されます。
マイクロソフトのProject xCloudがどのように収益化する予定なのかはまだ分かっていません。
より現実的なProject xCloud
Google Stadiaの初期のレビューでは、一般的に安定しているものの従来のゲーム機でのゲームプレイよりも体験は優れていないとされています。 技術的な問題によりコントロールは遅れることがあり、一部のゲームはXboxコンソールでプレイするよりも低品質な画質となります。
またStadiaにはXbox LiveやPlaystation Networkのようなプレイヤーが相互にオンラインプレイを楽しめるような堅牢なコミュニティ機能の多くが欠けています。 さらにStadiaは原則独立したゲームハードのため、今までプレイしたゲームを最初から始める必要があります。 セーブデータの引き継ぎは出来ません。 新しいフレンドリストを作り、新しくゲームを買い直す必要があります。
これに比べるとProject xCloudは、安定して遊びたい場合はXboxコンソールやWindows10で遊び、手軽なスタイルで遊ぶ場合はProject xCloudで遊ぶというゲーマーが状況にあわせて選択出来るようになっており、選択肢がないプラットフォームよりも今の段階では遊びやすいといえます。
現時点ではクラウドゲーミングに依存するのは難しい
クラウドゲーミングはたしかに夢のあるサービスです。 この分野Googleとマイクロソフトだけでなく、ソニーやNVIDIA、Electronic Artsといった様々な大手企業がサービスを提供し、長期的な基盤を確保しようとしているようです。
どのサービスにも長所と短所がありますが、ネットワークの問題はどのサービスにもつきものです。 4G LTEのデータ制限や大量のデータ通信ストリーミングで通信が不安定になるといった構造的な問題がいくつもあります。
クラウドゲーミングがゲームに革命を起こすかどうかは現時点では不明です。 数十年にわたり展開されてきたゲーム機ビジネスが変わり、多くのゲーマーがストリーミングを受け入れるようになるにはまだまだ多くの課題と文化的変化が必要とナルでしょう。
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