国内ではサービスしていないProject xCloudをVPNで無理矢理動作させる方法と試した感想。

数週間前海外でクラウドゲーミングサービスProject xCloudの先行テストが開始されました。　開始された地域は米国、英国、韓国といった5G先進国のみで、残念ながら日本を含む多くの地域ではこの新しいサービスを試すことは出来ません。

今回はそんなProject xCloudを無理矢理国内で試してみたのでその方法と感想をご紹介します。

Project xCloudとは？

Project xCloudはマイクロソフトが提供するクラウドゲーミングサービスです。　サーバーでゲームを動作させて映像を受け取り、操作を返すことで高性能な端末じゃなくとも本格的な据え置きゲーム機クオリティのゲームプレイが可能になります。

丁度最近話題になったGoogle Stadiaやソニーが長い間提供しているPlaystation Nowなどに似たサービスということなるのですが、長年研究されてきた低遅延技術、世界で最も多いAzureのクラウドのリージョン数、そしてXboxで培った長年のゲームノウハウを使っているのがこのサービスの特徴です。

現在は北米、英国、韓国といった5Gが利用できる地域でテストが行われており、いくつかのゲームタイトルを実際に試すことが出来ます。

Project xCloudを試すのに必要な物

Project xCloudを使うにはいくつかの条件を満たしている必要があります。

Project xCloud Previewに当選していること
高速な5GHz Wi-Fiまたは10Mbpsの安定した動作が可能なモバイルネットワーク
Bluetooth対応のXbox ワイヤレスコントローラまたは互換コントローラー
Android 6.0、Bluetooth 4.0以上のモバイル端末
米国・韓国・英国に在住していること

詳しくはProject xCloudの米国のサイトをご確認ください。

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Project xCloud Insiderになる

Project xloudのInsiderになるには、米国の公式サイトから登録することが可能です。　登録の際は米国在住であると嘘をつく必要があるので、こういうことが苦手な方は登録しない方が良いでしょう。　また、またテストを正しく行えるように遅延や安定性に関するフィードバックも送らない方が良いと思われます。

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日本でProject xCloudをするには低遅延・安定・韓国に繋がるVPNが必要

Project xCloudを今現在日本で繋ぐには安定して韓国に接続可能なVPNが必要となります。　以外と大手の業者でも韓国サーバーを持ったVPNを提供していないことも多く、また韓国で提供している大手でも思ったほど速度が安定しないことがあります。

そこで今回様々なVPNを試し、Project xCloudに最適なVPNを見つけました。

まず自分的に一番良いなと思ったのは、VPN Hubです。　ここは男性ならご存じの人も多いと思われる某海外アダルトサイトが提供しているVPNで、安定して韓国へのデータの送受信が可能です。　そのためProject xCloudを動作させる上でもっとも現実的に動作しました。

続いてUnlimited VPNはフリーVPNにもかかわらず始めは快適でした。　ただし5分ほど経過すると制限がかかるのか毎回プレイするのが不可能なレベルで映像が乱れます。　そのためProject xCloudには不向きかと思いました。

PUREVPNは私が登録している有料VPNなのですが、思ったほど速度は出ず。　ここのVPNは安価なので、まあそれなりというところなのでしょうか。　遅延が多くゲームプレイには不向きでした。

さらに有料ゲーミングVPNで定評があるExpress VPNでも試しましたが、こちらも遅延が多く安定しませんでした。　本体からのXboxゲームストリーミングだと安定していたので、Project xCloudと単純に相性が悪いのかも知れません。

ということでProject xCloudを試すなら無料で制限なく使えるVPNHubがとりあえずおすすめかと思います。

Xbox Game Streaming アプリを入手する

サービスを利用するには「Xbox Game Streaming(Preview)」をGoogle Play Storeから入手する必要があります。　しかし残念ながらこのアプリは現在日本国内では配信されていません。　そのためAPKファイル（Androidのアプリケーションファイル）をどこからか入手する必要があります。

APKファイルをストア以外から入手するのはリスクが伴いますので、取り扱いには十分にお気をつけください。　一応APKMirrorというサイトで配布されているものは私の環境では問題なく使えました。

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動作させる手順

任意のVPNを有効にする（韓国サーバ推奨）
Xbox Wireless Controllerをスマートフォンに繋ぐ
Xbox Game Streamingアプリを起動する
Project xCloudを選ぶ
ゲームを選ぶ
ゲームを遊ぶ

今回はテストのためにVPN経由でProject xCloudを試しましたが、本格的なゲームプレイを行う用途は開発側のテストの邪魔になる可能性があるため控えた方が良いかもしれません。

Project xCloudをVPN経由で試した感想

Project xCloudをVPNで無理矢理試したワケですが、始めExpress VPNで挑戦したときは安定せずやはりVPNでゲームをプレイするのは無理があるなと思っていたわけですが、VPN Hubに切り替えたところギリギリ許容できるようなレベルの画質と遅延でプレイすることが出来ました。

数分間プレイし、Gears 5のマイツアーを進めるためにEscapeもプレイしてみましたがこれといって大きな問題はなし。　Xbox Oneがない環境でデイリーボーナス貰うためにちょっと遊ぶというような用途では十分使えそうだと思いました。

一方で色々試しましたが、VPNなしでProject xCloudを動作させるという最もスマートな方法は今のところ出来なさそうです。　ゲーム中にVPNを切断するなど様々な方法を試しましたがIPの地域変更が検知されるとProject xCloudアプリがリセットされてしまうため、VPNなしでは出来そうもありません。

今のところ日本でサービスをするのかどうかもわかりませんがクライアントアプリも日本語でしたし、ゲームがマルチランゲージ仕様のおかげか、Halo 5、Gears 5、Killer Instinctでは日本語にも対応していました。逆に言えばSea of Thievesのような初めから日本語非対応ゲームはもちろん英語のままでした。

正直たぶん動かないだろうなと思って試しただけに、VPNでも遊べなくはないレベルだったのはかなり意外です。　こんな特殊な環境でもGears 5の初心者難易度（オートエイムあり）でHORDEやESCAPE消化するくらいには使えそうなので、日本向けにサービスが提供されることに期待したいと思います。

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