343i ボニーロスがAIAS Hall of Fameに選ばれたのにヘイローファンが歓迎しない理由。

ファンから受け入れられない賞の受賞

先日DICE AWARDS 2019にて343 Industriesのボニーロスがヘイローの功績をたたえられ、”宮本茂”らと同じHall of Fameの殿堂入りを果たしました。しかし多くのヘイローファンはこの受賞を喜んではいないようです。

肯定的なコメント

批判的なコメント

クリエーターではない

D.I.C.Eで選ばれるHall of Fameはゲーム業界で偉大な功績を残したクリエーターに贈られる賞です。

マリオやゼルダの宮本茂、Civシリーズのシドマイヤー、元セガの鈴木裕、Fableのピーターモリニューなど様々なクリエーターが過去に選ばれてきました。

それではボニーロスはクリエーターなのでしょうか？　彼女の現在の役職は343 Industriesの責任者兼創業者です。 343 Industriesはヘイローシリーズのブランドを管理するために創設された会社です。

343 Industriesを作る前は、Halo 3:ODST以降にジェネラルマネージャーとしてヘイローと関わってきました。

ボニーロスの仕事は過去のインタビューなどを見ると、「Reachでハルゼイ博士の出番を増やすように要請」、「Halo4で強い女性キャラクターを作るためのオリジナルの脚本を却下」「サラパーマーなどの強い女性キャラクターの大幅な追加」などを提案していたことが分かっていますが、ヘイローの世界をより楽しいものにするために働いていたかどうかはファンからは疑問視されています。

ヘイローの生みの親ではない

彼女はヘイローの生みの親ではありません。

ヘイローの人気絶頂だったヘイロー3が終わった後、彼女がマネージャーとして参加し、ブランドを引き継いで創設された343 Industries以降多くのヘイローファンはヘイローから離れました。

ではヘイローの生みの親は誰かといえば、バンジーのクリエーターです。　初期のヘイローのプロジェクトリーダーであったジェイソン・ジョーンズにはHoFの賞が与えられておらず、逆にヘイローファンが離れるきっかけになったHalo 4以降にスタジオ創設者として関わった彼女が賞を受け取るのは不公平なように思えるのも当然ではないでしょうか。

ヘイローを成功に導いてもいない

上の2つは置いておいても、現状ヘイローが以前よりも輝きを増しているなら誰も文句は言えなかったでしょう。　しかし現実はそうではありません。　少なくともバンジー時代のヘイローよりも大幅にフランチャイズの人気は低下しています。

いくらヘイロー5のマルチプレイがどんなに素晴らしかったとしても、ブランドの中心であった愛すべきキャラクターや世界観を破壊させたシナリオ、さらにオンラインの信頼性も裏切り続けた343 Industriesはブランド崩壊させたといっても過言ではありません。

とはいえ、ヘイローはHalo3でレジェンダリーエンディングで続編が示唆されていたとはいえ綺麗に完結していたので、続編を成功させることはたやすいことではなかったでしょう。

どうなる？Halo Infinite

※画像はHalo Infiniteのコンセプトアートとされるもの

ヘイローフランチャイズの原点回帰を目指すシリーズ最新作、Halo Infiniteは現在も343 Industriesの優秀なスタッフたちによって開発されています。　スタジオヘッドのキキウルフキル、シニアソフトウェアエンジニアリードのリナ・ガータ、そしてエグゼクティブプロデューサーのメアリー・オルソンと本作は女性が中心となって開発が行われています。

ボニーロスを中心に集まった女性クリエーターたちがヘイローを成功に導くことが本当に出来るのでしょうか。　Halo Infiniteですべてが明らかになるでしょう。

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遠い未来を描いたSFの世界に現代的な思想や価値観をそのまま持ち込むこと自体がタブーだと思うのは私だけでしょうか。　最新の小説シリーズの話はまだ追えていませんが、未だに毎日のようにヘイローを遊んでいる身としては今一度ヘイローが輝いてくれることを願っています。