Digital foundryは先週マイクロソフトのレドモンドキャンパスに招待され独占でProject Scorpioを見る機会があったと話しています。
スペックは発表通り、前例にないものだったとのこと。
※例によって取り急ぎ記事にしましたので誤訳等がありましたら申し訳ないです。
前例のない性能
マイクロソフトはハードウェアスペックを最大限に引き出すためにゼロから設計されたカスタムGPUを搭載しています。 これはコンソール用としてはかつてない高クロックの速度で動作します。 GPUは高速なGDDR5 12GBメモリーとカスタム8コアCPUと共に配置されNVIDIAのGeforce1080のようなハイエンドGPUで採用されている最先端の冷却システムと共に収納されます。
Project Scorpio |
XboxOne S | PS4 Pro | |
CPU | 8コア カスタム x86(2.3GHz) |
8コア ジャガー 1.75GHz |
8コアジャガー 2.1GHz |
GPU | ユニット数40 1172MHz |
ユニット数12 914MHz |
ユニット数36 911MHz |
RAM | GDDR5 12GB |
DDR3:8GB ESRAM:32MB |
GDDR5 8GB |
RAM帯域幅 | 326GB/s | DDSR3: 68GB/s ESRAM: |
218GB/s |
ハードディスク | 1TB | 500GB 1TB 2TB |
1TB |
ディスクドライブ | 4K UHD Blu-ray |
4K UHD Blu-ray |
Blu-ray |
事前のリークではRyzenが搭載されているという情報がありましたが実際に搭載されているCPUはJaguar evolvedと呼ばれるカスタムCPUが搭載されています。 クロック数は2.3GHzで動作します。本物のRyzenではありませんが多くのRyzenの技術が採用されているのではないかとDigital foundryは予測しています。 またGPUコア側のCommand ProcessorにDirect X12の機能をハードウェアに統合したことで、従来はCPU側で作業していた作業が大幅に軽減することに成功しCPUのレンダリング負担を半分に出来たとのこと。
余裕のある4K60fps
XboxOne向けに作られていたForza MortersportをProject Scorpioでそのまま4K表示させた場合4K/60fps表示でもGPU使用率はわずか66.19%程だったことが報告されています。デモは単なるグラフィック技術のデモではなくグラフィックレンダリング以外にも普通のゲームと同じようにForza Techを使った物理シミュレーションやDrivaterのAIが有効な通常のゲームと同じ状態でテストされました。 またPCのForza6:Apexのウルトラ設定相当でも88%だったとのことで伸びしろはまだありそうです。
Turn10スタジオがXboxOne向けのForzaTechをProject Scorpio向けに移植するのに使った時間はわずか2日で出来たとのこと。
GPU性能に余裕を持たせてあるのは900pの解像度で開発されたXboxOne対応タイトルも4Kで動作できるようにするために少しターゲット性能を高くしたようです。
#ProjectScorpio pic.twitter.com/bCZlivfHxH
— Larry Hryb (@majornelson) April 6, 2017
4K 60fpsビデオキャプチャ
事前のリーク情報でもあったようにマイクロソフトは次世代HEVCコーデックを使い、ゲームDVR(動画撮影)機能を4K HDR/60fpsに対応するとのこと。 スクリーンショットボタンを押さなくても動画を撮っておくことでベストショットを撮影できます。
ハードウェアによるパフォーマンス支援
Project ScorpioではGPUにハードウェア統合DirectX12を搭載しました。
またXboxOneと同様専用のオーディオプロセッサを搭載し、これはさらに改良されています。 Project Scorpioでは従来の7.1chサラウンドに加えてさらに高さの概念を加えます。 Hololensチームが開発したHRTFと呼ばれる独自の立体音響技術、またはDolby Atmosのような最新のサラウンドもサポートされます。
1080pディスプレイでも高品質な体験を
当然のことですが4K/HDR描画にはXboxOne Sと同様HDMI 2.0対応の高性能なテレビが必要になります。
またXbox One Sとは異なりダッシュボードなども4Kで描画することが出来ます。
しかし4Kディスプレイを持っていない場合、1080pテレビで遊ぶ場合はProject Scorpioは4Kでレンダリングした情報を元に高品質サンプリングを行って表示することが出来ます。 Scorpioは高度なダウンスーパーサンプリング機能を備えており、また従来の標準的なXboxOneでも同じレベルのフレームレートで動作することを義務づけているとのこと。
また従来のXboxOneタイトルでも動的解像度を採用していたタイトル、例えばDOOM(2016)やバトルフィールド1、HALO5、ギアーズオブウォー4といったタイトルでは常に1080pで出力されるようになり、またテクスチャフィルタリングはシステムレベルで16倍へとアップグレードされXbox360後方互換対応タイトルでもこの高品質な16倍テクスチャフィルタリングでプレイできる。
ソース:
http://www.eurogamer.net/articles/digitalfoundry-2017-project-scorpio-tech-revealed
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