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Windows Updateでは何故不具合が発生するのか【Windowsのよくある質問】

Windows Updateが行われると、毎回尽きないのが不具合の話題です。細かな不具合から中にはブルースクリーンが発生してPCが使えなくなるような類いまで様々な不具合が発生することがあるWindows Updateですが、どうしてこういった問題が発生するのでしょうか。また開発元であるマイクロソフトはこの問題をどう解決を取り組んでいるのかをご紹介します。

 

Windows Updateで不具合が出る理由

Windows Updateで不具合がでる理由は以下の通りです。

 

Windows Updateの不具合は特定の環境のみの問題

殆どの不具合は特定のデバイス・環境でのみ起こりうる不具合です。例えばxxxのメーカー製のパソコンで発生する不具合であるという場合が多いのですが、これは独自にカスタマイズされているソフトウェアやドライバーが最新のWindowsに対応していないのが不具合の原因となります。つまり殆どの人のパソコンではその不具合は発生しないことがほとんどです。

Windows 10では一般の人にアップデートを配信する前に、Insiderと呼ばれるテスターが一般配信前のアップデートをパソコンに入れてテストを行い、マイクロソフトが意見やデータを集めそれを元に不具合を修正、問題がなければリリースされる仕組みとなっています。そのため、”殆どの人のパソコンで問題がないアップデート”が正式アップデートとして配信されます。

メーカーのカスタマイズや、ユーザーが独自で行ったカスタマイズが特殊なものであった場合、Insider(テスター)の環境では存在しないこともあり、不具合が発見されないままアップデートされることもあります。

 

互換性がありすぎる問題

Windowsはアプリにもよりますが、古いアプリケーションにも互換性があります。もちろんセキュリティ上の理由によって機能が削除され、利用出来なくなっているアプリケーションもありますが、ものによってはWindows 95または30年以上前のMS-DOSアプリですら互換性があります。これほどまでに高い互換性を持ち続けているのはWindowsだけです。

当然ですが古く更新されていないアプリは、現代のWindows環境には最適化されていません。高解像度ディスプレイに対応していない、使っていた機能がセキュリティ上の理由などでWindows 10で削除された、そのアプリケーションを動かすのに必要な関連プログラムの開発が終了しているなどが理由として挙げられます。

他のOSでは、定期的に互換性を失ったり、メジャーアップデートの度にアプリケーションが完全に使えなくなるのは珍しいことではありませんが、Windowsではアップデートしても完璧な互換性を求めている人が多いのも問題の1つです。

 

Windowsの不満はストレートに拡散される

他社のOSとは異なり、Windowsはマイクロソフトだから使っているという人はいません。仕事で使うから、やりたいことを実現するためにWindowsを必然的に選んでいる人が殆どです。そのため、不具合に遭遇するとダイレクトに問題を話す人が多いと言えます。

またPCのシェアの殆どをWindowsが占めているため、単純に利用者が多いので不満を言う人も多いというのもあります。実際には他社と変わらない水準(または平均よりは丈夫)であるにもかかわらず「iPhoneの画面は割れやすい」というジンクスがあるのと同じです。

 

そもそも完璧なプログラムはない

前提としてどれだけ優秀なエンジニアが開発し、いくらテストして検証しても、思わぬ条件が重なったときに不具合が発生することがあります。これはどんなプログラムにもいえることで、Windowsのように複雑な機能の集合体であるOSであればなおさら多くの問題があります。そのため毎月アップデートを行い、様々な問題を解決次第修正していっているというのが現状です。不具合に遭遇したらフィードバックハブを利用して不具合報告を行って下さい。

 

Windows Updateで不具合が出ないようにする取り組み

マイクロソフトが取り組んでいる不具合を減らす取り組みは以下の通りです。

 

Insiderプログラムでテストする

マイクロソフトはInsiderと呼ばれるテスターに先にWindows Updateを公開し、意見を貰ったり、テストデータを集計して不具合を調べています。そのため、事前に問題があった場合は一般リリースの前にInsiderテストで修正されることになります。

Insiderはだれでもなる事が出来、マイクロソフト社内専用のものから、まだテストが不十分な新機能が搭載されているもの、リリース直前のものまで色々なバージョンが配信されています。

 

不具合が出そうなパソコンは後回しにする

Windows 10 May 2020 Updateでは、AIによる学習を行い、アップデートの内容によって不具合を起こす可能性があるパソコンは自動アップデートによる配信は後回しになります。テストが検証されて問題がないパソコンから順次アップデートが適用されるため、不具合を最小限にとどめることが出来ます。

 

アップデートを後回しに出来るオプションがある

どうしてもWindows Updateを避けたい期間がある場合は、Windows Updateの設定から数日間アップデートを止めることが出来ます。強制アップデートの場合は上記の通り大抵は問題がないと予測される場合のみのアップデートになりますが、それでも問題がある可能性がある場合は後回しにしましょう。

 

アップデートは戻せる

大型アップデート直後から不具合が多い場合、インストールから10日まで旧バージョンのWindowsに戻すことが出来ます。10日後はディスクの空き容量を増やすために自動で削除されますが、アップデート後に調子が悪い場合は戻す選択肢も用意されています。細かなアップデートでの不具合は手動で削除出来ます。

 

不具合が出たらやるべきこと

 

インターネットで同じ症状がいる人を探す

まずインターネットで同じ不具合が出ている人がいないか探しましょう。

「XXX(アプリ名) エラーコード」「XXX(アプリ名) 動かない」などで検索し、一致した場合対処方法を見つけることが出来ます。

 

どうしても直らないならフィードバックハブで報告を

不具合がWindows OS側の問題であり、明らかに自分の環境の問題でないという場合はフィードバックハブを使って報告しましょう。

  1. スタートボタン横の検索バーに「フィードバック」と入れる
  2. フィードバック Hubを開く
  3. バグの報告を選ぶ
  4. フィードバックを入力して送信する

フィードバックを送るコツは、出来るだけ詳細に書くことです。不具合が起こった状況やあなたがそれを回避するために試したことなど細かく入力することで問題を適切に知らせることが出来ます。

 

不具合が少ないPC環境を作るコツ

 

メーカーのカスタマイズが多いPCは避ける

WindowsはアップルのMacのように1社がソフトウェアやハードウェアを作っているわけでも、数年前のデバイスしかサポートしていないワケでもありません。

数億台のパソコンがあり、それぞれに使われているパーツ、ソフトウェアなどすべてが異なるシナリオがあります。複雑なカスタマイズが行われているパソコンはそれだけWindows 10の想定から離れている可能性があります。

もちろんメーカーもリリース直後はアップデートでその機種をサポートすると思いますが、リリースから暫くたつとメーカーのカスタマイズソフトウェアのアップデートが行われなくなり、最新のPCに対応しなくなる可能性もあります。

長くPCを使いたいなら、シンプルなパソコンがオススメです。BTOのパソコン、またはマイクロソフトが自ら出しているSurfaceなどがオススメです。

 

Windowsはクリーンインストール!アップグレードインストールはやめた方が良い

Windowsは古いWindowsでも性能さえ足りていればWindows 10に後からアップグレードすることが出来るのが1つの魅力です。しかし古いパソコン向けに入っているソフトや機能はWindows 10に対応していないことも多く、それが原因でWindows 10に不具合を起こす可能性があります。

もしも不具合が少ないパソコンが良いと思っているなら、データを引き継がず、新規インストールを行うことを強くオススメします。 素の状態のWindows 10であれば、不具合はほぼ発生しません。クリーンインストール直後でも不具合があるなら、Windowsではなくそのパソコンの物理的な故障を疑った方が良いです。

古いソフトウェアや周辺機器やデバイスを使い続けない

古いソフト、プリンターやカメラ、DTM機器など古くても使える愛用の周辺機器ってありますよね。しかしこれらのデバイスの多くはWindows 10の利用に想定されていないものであり、場合によっては不具合の原因になり得ます。Windows 10用ドライバーが用意されている場合はまだ使い続けることが出来ますが、用意されていない場合で無理矢理使い続けようと思っている方は素直に最新の物へ買い換えることをオススメします。

 

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