Windowsは非常に長い歴史があるOSです。AI機能の強化、タッチスクリーンやタブレット対応など近年もめざましい進化を遂げており、その度に過去の機能が変更されていくことがあります。しかしWindowsのディスクフォーマット機能についてはそうではありません。
30年前からほぼ変わっていない
Windowsエクスプローラーでディスクドライブをフォーマットするときに表示されるダイアログのユーザーインターフェイスは実は30年前から変わっていません。2003年までマイクロソフトで働いていたデイブプラマー氏はこの理由について説明しました。
Windows XP時代にタスクマネージャーやピンボールなどを手がけていたプラマー氏はWindows 95からWindows NTへUIの移植作業を行っていたときにこのダイアログを書いたとのこと。ファイルシステムタイプ、ラベル、クラスタサイズ、圧縮、暗号化などのディスクフォーマットオプションをリストアップしたとのことです。
そしてVC++2.0とリソースエディタを使ってレイアウトを作成し、必要な選択肢を必要な順番で並べ、最後にFATボリュームのフォーマットサイズを32GBに制限したとのこと。
プラマー氏によれば、誰かがフォーマットツールを完全に作り直すまでのつなぎになると考えていたようですが、実際には2001年のWindows XPへの移植以来、フォーマットツールなどは必要最小限の修正のみが行われ使い続けられることになりました。
これは機能しているなら大きく変える必要はないという考え方から来ているのかもしれません。
意外とみる古いUI
Windows 11ではペイントやメモ帳を始めWindowsのあらゆる機能が更新されてきました。しかし『ディスクフォーマット』画面のように時折Windowsには古いUIが顔を覗かせることがあります。例えば、『レジストリエディタ』や『DirectX診断ツール』などはWindows XPやそれ以前のものからほとんど手が加わっていないと思われます。
しかし変に変更されるよりも安定して機能する方が大事だともいえるのでこういった考え方は間違っていないのかもしれませんね。
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