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Windows 11 Moment 5機能アップデートが今月配信!追加される新機能まとめ。

マイクロソフトはWindows 11 Moment 5(2024年2月のMoment)をまもなくリリースする予定です。このアップデートではいくつかの機能追加と、EUのデジタル市場法(DMA)に対応するための変更が行われます。

Moment 5アップデートは今月末にプレビューアップデートとして配信が開始されると予想されており、アップデートではアクセシビリティ強化、Windows 365クラウド統合の改善、Copilotに関する様々な変更が行われる見込みです。

Windows 11 Moment 5のリリース日と入手方法

Windows 11 Moment 5は2月上旬に仕様が最終決定されると言われており、その数週間後からロールアウトが開始されると言われています。噂では2月27日頃のリリースを予定しているとのこと。

従来のMomentと同様に、Windows 11 Moment 5はWindows Updateで提供され、2月下旬にオプションアップデートとして提供された後、3月または4月頃の火曜日のアップデートに含まれる可能性が高いというものです。

このアップデートはWindows 11 23H2、Windows 11 22H2のユーザーにのみ提供され、それ以外のバージョンを使用している場合は提供されません。次のWindows 11のメージャーアップデートは今年秋頃の24H2であるため、2024年の最後のMomentアップデートである可能性があります。

Windows 11 Moment 5の主な新機能

直接インクで描ける

Windows 11 Moment 5アップデートを適用した場合、テキストボックスに直接インクを入れる機能が追加されます。これにより、手書き専用パネルを開くことなく、直接文字をテキストボックスに書き込むことが出来るようになりました。これはSurfaceなどのペンを使うデバイスでは非常に合理的なことです。

アンインストール・切り替えできるアプリが増える

DMAに準拠するためのOSに加えられる変更として、いくつかの標準アプリのアンインストールが可能になります。例えば、EdgeやCortana、Camera、Photosなどが含まれます。つまりMicrosoft Edgeが嫌いであればアンインストールすることが出来ると言うことです。(ただし一部アプリが動作しなくなる可能性もあります)

また、GoogleやYahoo!といったサードパーティの検索プロバイダがWindows Search用プラグインを作成し、Bing以外の検索プロバイダへの切り替えが可能になる予定です。

なおこれらの機能は欧州経済領域の範囲でWindows 11を実行している場合のみ行われる見込みです。

Nearby Shareの改良(Airdrop)

Windows同士でファイルのやりとりが可能なNearby Share(マイクロソフト版Airdrop)も改良が行われました。フレンドリーネームとよばれる名前をつけることが出来るようになり、相手に表示される名前をわかりやすくすることが出来ます。

またMoment 5では転送速度も向上しました。

Bingの今日の1枚壁紙 - Windows Spotlightの改善

Bingの今日の壁紙を取り込むことが出来るWindows Spotlight機能が、Moment 5ではデフォルトの壁紙として設定されるようになりました。なおカスタムの壁紙を使用している場合は自動的に切り替わることはありません。

AIスマートスナップ

複数のウィンドウを管理できるスナップ機能に、AIを活用したスマートアプリスナップの提案機能が追加されました。これは機械学習によりWindowsがよりあなたが使うアプリの配置を記憶し、自動的にレイアウトを提案するというものです。

クイック設定のチュートリアルの改善

Windows 11のクイック設定パネルが少しだけ変更されました。これによりこれまでこの機能を使ったことがないユーザーに対して機能を少しわかりやすく説明するようになっています。またユーザーが複数のアプリウィンドウを切り替えてマルチタスクをしている場合、キャスト機能を使うことも提案するようになっています。

Windows Copilot(Bing AIチャット)

Copilot機能はタスクバーの右側に移動し、デスクトップの表示ボタンを無効にするようになりました。デスクトップの表示ボタンは標準で無効になりましたが、ユーザーが希望すればオプションで有効に出来ます。

Copilotのドッキング解除が可能になり、アプリのサイドバーとして表示されることが強制されなくなっています。またCopilotのインターフェイスも大きくなり、Alt+Tabメニューにも表示されるようになりました。

またCopilotはマルチディスプレイをサポートするようになっています。

メモ帳

Moment 5のアップデートでは、インボックスアプリにもさらに改良が加えられています。

メモ帳ではアプリの下部に文字数が表示されるようになりました。メモ帳で編集のショートカットは、選択したファイルタイプを右クリックしたときにコンテキストメニューにも表示されるようになりました。

モバイルデバイス体験

Windowsの設定からモバイルデバイス体験アプリを追加しました。Windows Phone Linkアプリ以外でも携帯電話とPCをリンクできるようになっています。これにより例えばスマホで写真を撮るとPCに通知され、PCからスグに写真を利用できるようになります。

Microsoft Store

マイクロソフトストアにはダウンロード不要なインスタントゲームをプレイできる「アーケード」タブが追加されました。ゲームはかなり基本的なシンプルなものですが、ファイルのダウンロードやエンコードが終わるまでの間に数分間時間を潰したい場合は最適です。

またストアのインターフェイスがリッチになり、アプリの起動も高速化されるなどの改善も行われました。

Windows 365

マイクロソフトはWindows 365の統合する作業を続けています。Moment 5ではこのエクスペリエンスに磨きをかけるための改良を行いました。

クラウドPCの認証情報を打ち込む従業員用のログイン画面のアカスタマイズ機能が追加されました。またタスクビューに切断ボタンの追加も行われています。

タスクビューではローカルデスクトップとクラウドPCを切り替えると、タスクバーのスグ上にポップアップ表示されるインジケーターも追加されました。

アクセシビリティ

マイクロソフトはWindows 11に組み込まれたアクセシビリティ機能のいくつかをさらに改良しています。音声アクセスが拡大し、複数のディスプレイで音声操作が可能になりました。またフランス語、ドイツ語、スペイン語が追加されています。

ボイスショートカットの新機能も追加され、声で起動するカスタムコマンドを作成できるようになりました。

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