Windows10 Creator's Updateでは大小様々な新機能の追加や既存機能の改善が行われました。 今回はそんな多数のアップデートの中でも小さな変化の1つWindows Sonic Audioによるサラウンドサウンドシミュレート機能をご紹介しましょう。
このWindows Sonic Audioを有効にするとあなたは安価なヘッドフォンを利用していてもより定位を感じる立体感のある音を提供してくれます。 Windows10 Creator's Updateを適用すればだれでも利用することが出来ます。
Windows Sonicって何だ?
Windows Sonicについて少し情報を調べたのですが、あまり情報がなかったのでここでご紹介します。
Windows Sonicとは、臨場感の溢れるオーディオを提供するためのマイクロソフトのオーディオプラットフォームです。
これはWindowsデスクトップだけではなく、Windows UWPアプリ、XboxOneでも利用することが出来ます。 これを使うと空間サラウンドAPI開発者は3次元空間における位置からオーディオが生産されるオーディオオブジェクトを作成できます。 ダイナミックオーディオオブジェクトを使うと、空間の任意の位置から時間と共に変化するオーディオも生産できます。 また仮想スピーカーにより17の予め定義された静的チャンネルを指定することも出来ます。 実際の出力はユーザーにより選択できます。 オーディオはスピーカー、ヘッドフォン、ホームシアターで利用できます。 V1ではプラットフォームはステレオヘッドフォン、HDMIだけではなくリアルタイムドルビーアトモスエンコーディングもサポートしています。
私の記憶が正しければ、VRやMRではオーディオの立体感がより現実味溢れる体験の重要な役割を持つため、Hololensの研究の一環として開発された物だったと思います。
Windows Sonic Audioの使い方
使い方はとっても簡単です。 WindowsPCから立体音響を有効にする必要があります。 もしまだWindows10 Creator's updateを適用していないならこの操作は出来ません。 Creator's Updateが導入済みかご確認下さい。
手順
1.Windowsのシステムトレイからスピーカーアイコンを右クリック
2.立体音響(Spatial Sound)をクリック
3.ドロップダウンからWindows Sonic for HeadPhoneを選択
4.適用を選択
5.OKをクリック
これは現在の音声出力に合わせて適用されます。 他のオーディオデバイスで使いたい場合は同様にシステムトレイのスピーカーアイコンを右クリックし、再生デバイスを選択、お好みのデバイスのプロパティから変更することが出来ます。
実際に試してみた
私もWindows Sonic Audioがどのような音の変化をもたらすのか設定を有効、無効にして同じ動画を見て確認してみました。 使用したのは「AKG K701」と「Xiaomi Mi Headphone 2nd」です。 どちらも立体性能は重視されていませんが、音の再現度はかなり高いヘッドフォンです。
動画を聞き比べたところ、明らかにWindows Sonic Audioを有効にした方が音に広がりがありました。 よりスペーシーな雰囲気を持ち、情報量が増したように感じます。安価なゲーミングヘッドフォンであっても恐らく十分に効果は感じられるでしょう。
オーディオファン向けの機能かどうかは分かりませんがゲーマーにとっては”バーチャルサラウンド機能”がOS機能として使えるようになったのは嬉しいことではないでしょうか。
今のところXboxOneでこの機能はアプリでしか利用できませんが将来的にゲームでも”バーチャルサラウンド”が有効に出来るようになる予定です。
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